新型肺炎の相談・受診の目安が公表されました

厚生労働省新型コロナウイルスによる感染症について、どのような症状の時に相談や受診すべきか、その目安を取りまとめ、17日公表しました(※)。※→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200217/k10012289041000.html?utm_int=word_contents_list-items_013&word_result=新型肺炎
それによると、まず相談・受診の前に心がけてほしいこととして、
▽発熱などのかぜ症状が見られるときは学校や会社を休み外出を控え、
▽毎日、体温を測定して記録する
ということを呼びかけています。
症状が続く人はすぐに医療機関を受診するのではなく、まずは帰国者・接触者相談センターに電話で相談し、そのうえで相談センターは必要に応じて専用の外来への受診を調整する、としています。
帰国者・接触者相談センターに相談する目安としては、
▽かぜの症状や37度5分以上の発熱が4日以上続いている人や、解熱剤を飲み続けなければならない人、
▽強いだるさや息苦しさがある人、としています。
一方、クルーズ船で新たに504人を検査した結果、さらに99人の感染が確認された、ということで、この内症状がみられない人は70人いる、とのことです。これにより、クルーズ船では乗客・乗員の延べ1723人を検査し、合わせて454人の感染が確認されたことになります。感染率は約26.3%となり、残り約1000人の内の感染者数を260人とすると、感染者の総計は700人を超えることが予想されます。
このようにクルーズ船での感染が激増していることを受けて、海外での日本政府に対する批判が高まっています。海外から見たら当然の反応だと思いますが、今後そのボルテージが上がることは避けられないと見られます。さらに言えば、これから先の事として、アメリカ人の乗客の中には日本政府を相手取って損害賠償の請求をする例が出て来ることも考えられます。

「市中感染」フェーズでの企業等での対応について

東京都は16日の記者会見で、新型コロナウイルスに新たに5人が感染したことを明らかにしました。都によると、このうち1人は東京 大田区の「牧田総合病院」の「蒲田分院」に勤めている60代の男性医師で、この男性医師の同僚で「牧田総合病院」に勤める女性看護師は、タクシーの運転手などに感染者が相次いでいる先月18日の屋形船の新年会に参加して感染したことが確認されている、ということです(※)。※→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200216/k10012288171000.html?utm_int=word_contents_list-items_031&word_result=新型肺炎
クルーズ船に続き屋形船という〈閉ざされた空間〉で感染が広がった実態が明らかになっています。その意味ではいわゆる「飛沫感染」によりウイルスが飛び散り、それが同じ空間にいる人たちに付着したことが原因だと考えられます。したがって、今後の感染の拡大もそうした空間を通じて広がって行く可能性が高い、と見られます。
「市中感染」というフェーズに入った今、人が動く場合どこでも感染する機会がある、ということであり、一定の空間ということでは会社で仕事する場合、会議室などで人が集まることはこれから徐々に控えることになるのではないか、と思われます。2009年の新型インフルエンザの時も、会社から通達が出て、人が集まることは避けるようにとか、不要不急の出張はしないように、などの方針が示されたことを記憶しています。今回のウイルスでもそれと同様な対応を、各企業は求められるものと見られます。
また、これから最も留意する必要があるのが病院での「院内感染」です。私自身、今後いつ病院に診察に行くことになるか分からないので、仮にそうなった場合、気になるのがやはりウイルスに感染しはしないか、ということであり、手洗いを頻繁に行うなどで予防するしかないのだろうと思います。

これまでの15年間を振り返る(10)

2007年8月、〈終戦記念日〉に関連して「あの戦争は何だったのか?」について考えたことを記しました。
太平洋戦争に対しては、大きく二つの見方があります。すなわち、 無謀な戦争に国民を駆り立て暴走し・破綻した日本の責任を全面的に問うものと、一方では国土の「自衛」のため止むを得ず戦争となったのであって、日本よりアメリカなどの責任の方が大きいとする見方があります。
後者の見方をとるのが、政党では自民党がそれであって、戦前の日本を自虐的な見方で悪者扱いするのではなく、日本はやむを得ず戦争に追い込まれたのであって、基本的な考え方に間違いはなかったのだ、ということを述べているわけです。つまり、戦前の日本に対する見方は、アメリカを始めとする連合国によって流布されたのであって、我々は我々の見方で戦前の日本の正しさをいわば再評価しなければならない、ということを言っている、と見られます。
当時の安倍首相は「戦後レジームからの脱却」ということを主張していて、現行の憲法アメリカからの「お仕着せ」であったという考えから、「日本人の手による憲法をつくりたい」ということで、憲法改正を目論んでいることにも、そのことが表れています。
過去の歴史を語る場合、「正しかったのか、そうではないのか」を議論する意味はほとんどない、と私は考えます。つまり、あれこれについて正しいのは何なのか、ということは誰にも決められないことなのであって、国のあり方を議論するときにも、国にとっての正義は何なのか、といった方向になったとき(当時のアメリカが『テロとの戦い』を正義の御旗にイラクに侵攻したのはその例である)、すでにその時点で方向性に疑問を呈する必要があるのです。

新型コロナウイルスは昨年から入って来ている、という見方

今日は午後3時からある新年会に出ることになっているので、バスに乗って街の中まで出て来たところです。時節柄、新型コロナウイルスの話題が出るのではないか、と思われます。
そのウイルスですが、そもそもは昨年12月時点に中国ではかなり感染が広がっていたと見られることから、日本にも年末以降、中国人旅行者を通じて既に持ち込まれていた可能性が高い、と見るのが自然です。
年末から春節にかけての今まで数的には数十万人の中国人が日本各地に来ている、と推測されるとすると、ウイルスもそれなりの状態で各地に散らばっていることが容易に想像できるわけです。そう考えると、様々な感染経路を通じてウイルスに感染することはもはや避けられない状況にある、ということになります。
また、このように今の状況を捉えないと、和歌山県湯浅町の病院での感染は理解し難い、ということ、言い換えれば各地にウイルスが存在することの証拠として認識する必要がある、ということだと思います。

新型コロナウイルスの感染が新たなフェーズに入りました

新型コロナウイルスの感染がいよいよ新たなフェーズに入って来ました。神奈川県に住む80代の女性が新型コロナウイルスに感染し、13日死亡したことが分かりました(※)。※→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200213/k10012284621000.html?utm_int=word_contents_list-items_038&word_result=新型肺炎  国内で新型コロナウイルスの感染者が死亡したのは初めてで、また女性の義理の息子のタクシー運転手の男性も感染が確認され、厚生労働省は感染経路を調べている、ということです。
記者会見した神奈川県によると、女性は先月22日からけん怠感があり、28日に医療機関を受診して経過観察の指示を受け、今月1日に肺炎と診断を受けて別の医療機関に入院し、6日には呼吸状態が悪化してさらに別の医療機関に転院していましたが、13日に死亡した、ということで、その後前日に行った検査の結果が出て新型コロナウイルスに感染していたことが確認された、とのことです。
女性は亡くなるまで3か所の医療機関を受診していましたが、ウイルス検査の実施が死亡する前日だったことについて、県の担当者は海外への渡航歴がなかったことなどが原因ではないかとしています。
一方、和歌山県などが湯浅町済生会有田病院に勤務する外科医で和歌山市に住む50代の日本人の男性が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたことを発表しました(※)。※→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200213/k10012284301000.html?utm_int=word_contents_list-items_043&word_result=新型肺炎
この医師は先月31日に発熱などや全身のけん怠感が出たあと、肺炎の症状がみられたため、10日に入院し、13日の検査で陽性と判明した、とのことで、県によると発熱などの症状が出た後も今月3日から5日までは病院で診察など通常の勤務をしていたが、6日以降は休み、自宅で療養していた、ということです。
また、済生会有田病院では同僚の男性医師1人と受診歴がある男性2人に肺炎の症状が出ていて、県が検査を進めていましたが、その結果受診歴がある70代の男性1人も新型コロナウイルスに感染していることが確認された、ということで、県によるとこの男性は今月1日おう吐などの症状が出て県内の医療機関を受診したあと、6日に済生会有田病院に入院し、13日別の病院に転院しましたが、男性は症状が重く、十分聞き取りができる状態ではない、とのことです。
さて、このように国内での感染がいわゆる「市中感染」の段階に入って来たことにより、今後感染が大都市圏だけでなく、地方にも広がって行くことは確実と見られます。ただ今回のウイルスはインフルエンザに比べて感染力は強いものの、致死率はさほど高くない(約2%)と見られているので、手洗いを中心に予防をしっかりとすればそんなに恐れる必要はない、と考えられます。

クルーズ船での一部乗客下船とその他での感染拡大について

政府が集団感染が確認されたクルーズ船の乗客について、80歳以上の高齢者や基礎疾患がある人、それに窓のない部屋に滞在している人を対象に、ウイルス検査を実施して陰性であれば、本人が希望すれば船から降りて政府が用意した施設に移ってもらう方針を固めたことが報じられました(※)。※→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200213/k10012283531000.html?utm_int=word_contents_list-items_021&word_result=新型肺炎
私は一昨日に〈全員下船させるべきではないのか〉ということを述べましたが、まずは高齢者を中心に下船させることで動いて来たのは一歩前進だと思います。
また、今日になって、クルーズ船で新たに221人の検査を実施した結果、合わせて44人(乗客:43人,乗員:1人,日本人:)29人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された、ということで、これで感染が確認された乗客と乗員は合わせて218人となった、とのことです。
一方、東京都内の70代のタクシー運転手の日本人男性が、新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認された、ということで、男性は「中国人とみられる客を乗せたことがある」と話している、とのことで、厚生労働省は感染経路を調べている、ということが伝えられています(※)。※→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200213/k10012284011000.html?utm_int=word_contents_list-items_003&word_result=新型肺炎
このところしばらくクルーズ船での感染状況が関心の的となっていましたが、今回東京都内で一般市民の感染者が出たことで、今後首都圏やその他の大都市圏で感染が広がって行く可能性があることが考えられます。

中国とクルーズ船で確実に増えて行く感染者数について

中国の保健当局・国家衛生健康委員会は新型のコロナウイルスの感染が確認された患者の数が、11日新たに2015人増えて4万4653人になったこと、死亡した人は湖北省を中心に97人増え、中国での死者は合わせて1113人となったことを発表しました(※)。※→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200212/k10012281781000.html?utm_int=word_contents_list-items_066&word_result=新型肺炎
す。
また、中国の保健当局の専門家チームでトップを務める鍾南山氏は11日ロイター通信の取材に対し、感染拡大のピークについて、AI=人工知能を活用した予測などに基づき「今月中旬から下旬にかけてピークを迎える可能性がある」と指摘した、とのことです。
一方、クルーズ船で新たに53人の検査を実施した結果、乗客29人と乗員10人の合わせて39人(内日本人は10人)が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたということで、この中には10代で初めて女性も感染が確認された、ということです。これで感染が確認された乗客と乗員は合わせて174人となり、厚生労働省が順次医療機関に搬送しています。
さて、中国での数ですが、以前から述べているように、発表されている数が必ずしも実態を反映しているものとは考え難いことから、実際には感染者は10万人単位さらに死者は千人単位に上っているものと推測されます。また、中国の専門家チームのトップが感染のピークは〈今月中旬から下旬にかけて〉と指摘している、ということについてですが、これはいわば「希望的観測」であって、ピークは実際にはそれ以降(3-4月)となると考えるのが妥当だと思われます。
クルーズ船での数も確実に増えていて、感染者が174人となり、これは検査した数の494人に対しての割合としては約35%であり、極めて高い数字である、ということです。したがって、まだ検査していない人が残り約3200人いることからして、感染者の割合が同じだとすると、感染者はさらに1100人に上ることになるわけで、極めて深刻な状況となることが予想されます。

クルーズ船での感染者が135人となりました

閉ざされた空間であるが故にウイルスが蔓延したことがより明らかとなって来ました。10日、クルーズ船の乗客と乗員合わせて3700人余りのうち、発熱などの症状があったり症状がある人と濃厚接触したりした人などにウイルス検査を実施した結果、新たに65人の感染が確認された、ということで、これにより感染が確認されたのは135人となりました(※)。※→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200211/k10012281011000.html?utm_int=word_contents_list-items_013&word_result=新型肺炎
厚生労働省は11日午前から、感染が確認された乗客などを救急車で順次、医療機関に搬送していますが、残る乗客と乗員については引き続き船内にとどまったうえで、原則として今月5日からの14日間は客室などで待機することを求めることにしている、ということです。
一方で、乗客と乗員の精神的ストレスが重くなっていること、また持病を持っている高齢者も多いことから、順次下船させた方がいいのではないか、という意見もあります。また、今後19日まであと8日間船に待機するにしても、内部がウイルスで汚染されている以上、その間感染者が増えて行くのは確実であって、最終的な数がどれだけのものとなるのか分からないものの、感染したことが分かった人をその都度病院に搬送するのであれば、いっそのこと全員下船させるべきではないのか、とも思います。
下船させた後の処置をどうするか、ということですが、入院を希望する人もいれば、自宅待機を希望する人もいる、ということで、仮に感染しているとしても、これまでの症状例からすると比較的軽いものに止まっていることから判断して、それぞれの希望に沿った形にしてもいいのではないか、とも思われます。

生きるうえでの〈リスク回避〉について

人が生きて行く過程の中では意識する・しないに拘わらず、様々な「リスク」が伴うことがあります。私自身も日頃生活して行く中で、例えば車を運転するときも「事故」に遭遇するリスクが絶えずあるわけです。
その意味では運転するときは、いかなるリスクに遭遇するか分からないことを頭の片隅に置きながら運転しているのは確かです。車に限らず乗り物には事故というリスクが常につきまといます。中でも飛行機は仮に事故に遭遇してしまった場合、命を落とす確率は極めて高くなります。
私も過去に飛行機には何度か乗ったことがありますが、いつも緊張を強いられました。個人的には飛行機に乗ることはしたくないのが正直な気持ちなので、これから先よほどの事がない限り飛行機に乗ることはないと思います。
さて、新型コロナウイルスに見舞われているクルーズ船は乗り物としては飛行機に比べれば事故に合うリスクは少ないわけですが、今回ウイルスの蔓延という事態が起きた、ということで、乗っている人たちにとってはまったくの〈想定外〉だった、と思われます。
生きている限り病気を含めて大なり小なりリスクは付きものなのだ、ということからすると、100%リスクを回避することはできないわけで、要は自らの用心深さによってリスクを避ける工夫をするしかない、ということなのかも知れません。

先の見えない中国の感染状況について

中国の国家衛生健康委員会は新型コロナウイルスに感染して死亡した人の数が、8日新たに89人増えて811人になったことを発表しました(※)。※→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200209/k10012278721000.html?utm_int=word_contents_list-items_009&word_result=新型肺炎
感染が確認された人は、新たに2656人増えて合わせて3万7198人になり、そのうち症状の重い人は6188人に上っている、ということです。感染が確認された人は7日まで5日連続で3000人以上のペースで増えていたのですが、ここに来て増え方のペースが減って来たことが伺えます。また、患者の重症化の割合は3日の時点では約2.8%だったのが、約1.7%となっており、減少していることが分かります。
そういうことからすると、感染の拡大度合が緩和している可能性もありますが、これを持って今後収束傾向となると予想するのはやはり早計だと思われます。というのも武漢市を中国とした感染状況が現状を反映したものとは考え難いことと併せ、武漢市以外の中国各地での感染状況についても正確な情報は分かっていないことからしても、武漢市でのピークはいつになるのか、さらには中国全体でのピークがいつになるのか、ということは今の時点では誰にも判断できない、ということで、しばらくは先の見えない状況が続くと見るのが自然だと思われます。